子山羊の日記

寂しがり屋な女の独り言。

小姑一人は鬼千匹に向かう

あらら、大変だ。旦那の実家。

 

旦那の田舎には子連れの出戻り姉が居る。

私からみれば小姑だ。

姉は実の親である義両親に

中古の一軒家を買い与えられ、住まい

孫は両親に任せシンママとして働いている。

 

ある日、

下らない事で姉が私の前で激昂した。

息子が実家に忘れ物をしたようで

両親に電話をしたのに出ない!

と、怒って戻ってきたのだ。

あまりにも理不尽な事に

怒り狂ってるものだから可笑しくて

 

「お姉ちゃん、どうしたの?」

って聞いたら

「私は怒ってるんだから!」と

新人嫁の私にまで声を張り上げた。

息子の前で。

イタイ母ちゃんで、息子可愛そう。。。

 

姉の怒りは実の弟である旦那にも向かう。

「あんたが遅くまで息子とサッカーで

 遊ぶからいけないんだ!」

「なんだと!じゃあもう遊んでやらねー!」

 

キョウダイ喧嘩。

シュンとする、甥っ子。

 

そもそもお前が離婚するから

息子が父性を求めて

私の旦那に纏わり付くんだろうが。

「父親が居ないせいで

 息子があんたに甘えてごめんね。

 遊んでくれてありがとう。」

ぐらい言えんのかな。この小姑は。

 

実の祖父の法事の席でも

「アイツ(姉)酒も注がずに客かよ!」

私を労い怒る旦那だがいいじゃないか。

見てる人は見ているよ。

 

誰だろこのおじさんとおばさん。

ホステス時代の杵柄で、私は知らない人と

当たり障りない会話をし、酒を注いで回る。

当たり前の行動。

ずっと昔の記憶で父親も母親もそうしてた。

 

姉は着席したまま退屈そうに

ふてくされたようにお斎に参加している。

見兼ねた母が

「あんたがやらなくていい。私がやる。」

代わってもらった私は大人しく着席する。

 

旦那よ。あなたのお姉ちゃんは

そんな私に妬きもちやいてるんだよ。

出戻って娘還りしてるんだと思う。

家も与えられ、子供の世話もさせておきながら

1人娘のように親に接して我儘放題。

 

そんな自分を客観視できず

「私はシングルマザーで頑張っていると」

しゃかりきになっていた。

そこに嫁がやってきたら父親はこの嫁を

「良い子だ。良い嫁だ。」

とメロメロになった。

 

気に食わない。父が取られた気がする。

私の心地良い場所が奪われていく。

 

そして現実が押し寄せる。

今まで父が内孫のように、息子のように

可愛がって貰ったこの子だけど

長男である弟の嫁が子を授かったら?

 

私の息子の位が下がるじゃない。

様々な寵愛と援助を自分が受けたように

この夫婦もしてもらうなら私の分は?!

 

義姉の態度をそう分析する。

 

「オヤジが死んだらヤバそう。」

「うん。ヤバいね。

 キョウダイは他人の始まりだからね。」

意地悪く笑うわたし。

 

家族は孤独の始まりだ。

姉は、私が嫁ぐ前はそうじゃなかったらしい。

弟として旦那を可愛がってくれたりもしたし

甥っ子と遊んでも怒ったりしなかったらしい。

 

あぁそうか。

甥っ子も私に懐いているんだっけ。

 

義姉からしたら

父親も弟も、息子も取られた気分なんだな。

実のお母さんは当時、父が母に贈った

婚約指輪を嫁にくれちゃうしね。

 

どんまい。