子山羊の日記

寂しがり屋な女の独り言。

214日前の記事。

私は愛のないセックスに涙していたんだっけ。

 

それから1年足らずの間に

私の身に色んな事が起きた。

一時は家も金も失うかという程のピンチで

お先真っ暗になった。

所有している山林が土砂崩れを起こし

個人に被害を与えたのだ。

 

だけど人生最悪の時も

心の黄金は捨てなかった。

ホームレスになったって

私は友達を大切にしたと思う。

最後の100円まで、私は裕福だった。

 

被害者やそのご家族に心からお詫びをし

全てを売り払っても賠償し続ける事を決め

闇に飲まれず、1人で戦っていた時に

「僕にも背負わせて」という男性が現れた。

 

同情されるのは嫌だったけど

彼からは征服欲や偽善を感じなかった。

ただただ陽だまりのような優しさや

湧き水みたいな清らかさと愛を感じる人だった。

私のために命も投げ出すんだろうな。

って思わせる人だった。

 

私達は婚約した。

以前の生活と変わらないどころか

一生の伴侶を得て豊かな人生の中にいます。

毎朝、目覚めるたびに

この人が息をしてるだけで幸せです。

あぁあと人生の半分と言わず、もっともっと

自分を大切にして長く生きようと思いました。

 

奇跡は続きます。

被害者の方は、むしろあなたも被災者だと

賠償額の減額を申し出て下さいました。

更に心強い支援者が現れ

この先、災害防止法に則った

措置を受けられるかもしれません。

 

年末まで修業中だった花屋からは

来年から正式にメンバーとして

勤務し続けてほしいと、打診されました。

 

やっぱりね。

人生捨てたもんじゃないんだよ。

そもそもこの齢で純粋な恋愛結婚できるのも

すごい事だなと、今更ながら笑ってしまう。

そもそもこの齢で脱サラして花屋なんて

無謀だったけど大正解だった。

 

私の人生は波乱万丈だけど

昔のような得体の知れない不安はない。

やる事をやって、好きな事をやって

好きな人達を大切にして、

無理しなければ世間に愚痴も出ない。

他人より、多くを持たなくても貧しさに飲まれない。

 

そんな凪のように穏やかな心で

世知辛さや理不尽を乗り越えていく。